評 価 :
★★★ 原 題 : Unknown
カテゴリ: サスペンス/ミステリー
製 作 : 2011 アメリカ/ドイツ
日 公 : 2011/05/07
時 間 : 113分
監 督 : ジャウマ・コレット=セラ
音 楽 : ジョン・オットマン
原 作 : ディディエ・ヴァン・コーヴラール
出 演 : リーアム・ニーソン
ダイアン・クルーガー
ジャニュアリー・ジョーンズ
エイダン・クイン
ブルーノ・ガンツ
フランク・ランジェラ
セバスチャン・コッホ
オリヴィエ・シュニーデル
【 ストーリー 】学会に出席するため、妻エリザベスとベルリンに降り立った植物学者のマーティン・ハリス博士。ホテルへ着いたところで忘れ物に気付いた彼は妻を残し、タクシーで空港へと引き返すことに。だがその道中、事故に見舞われ、4日間もの昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ました病院で本来の目的を思い出し、学会が開かれるホテルへ急ぐマーティン。しかし、彼を待っていたはずの妻はマーティンを“知らない人”と言い放ち、彼女の傍らにはマーティンを名乗る見ず知らずの男がいた。妻との新婚旅行の写真まで持つこの男に対し、所持品が携帯電話と一冊の本だけで警察にも身分を証明できず混乱と焦燥を募らせるマーティン。しかし、何者かに命を狙われたことから、この一件にうごめく陰謀の存在を確信する。タクシー運転手ジーナと元秘密警察の男という2人の協力者を得て謎の解明に奔走するマーティンだが…。
【 感想 】終盤になってわかるのですが、映画上演直後に既に見る者が騙されているという作品です。2度見すると「あ~なるほど」となるんだと思います。突然の事故によって断片的な記憶しか思い出せない主人公が、自分自身の名を語る別の男と、最愛の妻によって自分自身の存在を消されてしまいます。そんな中、主人公を殺そうとする輩が現れ、何が何だかわからない状態になりながらも、小さな手がかりをかき集めて「自分がその本人なのだ!」と証明しようとしますが、実はさらにドンデン返しが待っているという展開的には非常に面白いです。さらに街中でのカーチェイスやアクションなども見どころであり、ミステリー的にも、サスペンススリラー的にも、アクション的にも満足出来る作品だと思います。
しかしながら残念(気になる)なのは、悪人どもが殺そうとしていたターゲットと入手物が、あんだけのリスクを負って入手しなくても、アッサリ他の方法で入手出来るんじゃねーか?ってコトです。これを言ったら、この映画は作れないんですけど。とにかく、あんまり深く考えてもダメなんです。